和紙は、平らな素材。
その常識を覆すように、一枚の紙に立体的な表情を生み出す技があります。
Wall ScapeのCRAFTは、越前和紙の産地にある株式会社滝製紙所の職人たちによって生まれたテクスチャーコレクションです。
和紙を漉く工程の中で、水の流れを巧みに操る「落水(らくすい)」。
水の力だけで繊維を動かし、紙に凹凸や陰影を描いていくこの技法は、越前和紙ならではの高度な手仕事です。
一枚として同じ表情はありません。
水の流れ、職人の感覚、紙の状態。
そのわずかな違いが、豊かな質感を生み出します。
CRAFTでは、この技術を用いて、建築素材のような表情を和紙で表現しました。
BRICK
ヨーロッパの石造建築を思わせる、規則的でありながら柔らかな陰影。
紙でありながら、積み重ねられた石のような存在感を生み出します。
SAKAN
左官職人が鏝(こて)で仕上げた壁のような、やわらかな抑揚。
手仕事ならではの流れるような表情が、静かな空間をつくります。
TSUCHIKABE
荒い素材を混ぜ込んだ土壁のような、素朴で力強い質感。
自然の粒子を感じる凹凸が、光を受けるたびに豊かな陰影を描きます。
CRAFTは、紙を建材に近づけるための技術ではありません。
和紙だからこそ生み出せる、やわらかさと立体感。
水と職人の手から生まれる繊細な表情によって、壁そのものを新しい風景へと変えていきます。



